第31話 「ハチ子、妊娠」 (2006年11月15日放送)
(-原作- コミック第8巻[第26話])
「レンが子供を欲しがっているのは分かっていた
子供がいたって歌が歌えるのも分かっていた
あたしは たぶん
母親になる自信が なかっただけだと思う」
「あのさ ハチ
自分の人生は自分次第だって
あたしは今もそう思ってる
だけど人は誰しも そんなに強くはなれない事
認められるようになった分
あの頃より優しくなれたよ」
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第32話 「繋いだ手を離さないで」 (2006年11月22日放送)
(-原作- コミック第8巻[第27話])
「トラップネストの意味は
―― 罠のある巣箱 ――
一度入ると 自力では抜け出せなくなる
支配欲の強い男の 考えそうな名前だと思った」
「あのさ ハチ
あたしは あんたに首輪を付けてでも
自分の足元に繋いでおきたかった
そんな自分が怖くて いつも わざと少しだけ距離を置いた
友達は今も上手く作れないよ
まだ 少し 怖い」
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第33話 「ハチの選択」 (2006年11月29日放送)
(-原作- コミック第8巻[第28話])
「もうベッドが狭いだとか財布を忘れたとか
適当な嘘でごまかす余裕もなかった
あたしが どうしようもなく寂しい時
そばにいて欲しいのはレンじゃなかった」
「あんたが誰と どんな人生を歩こうと
あんたが幸せであれば それでいい
心の底から そう思えるような
出来た人間にはなれなくても
あんたの瞳に映る あたしは
強くしなやかでありたかった
出来すぎた漫画のヒーローみたいにね」
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第34話 「割れたいちごのグラス」 (2006年12月6日放送)
(-原作- コミック第9巻[第29話])
「16の夏 煙草をセブンスターに変えた
レンが吸っていたからだった
同じ数だけピアスを増やし お揃いのブーツで歩いて
同じベッドで眠り 同じ夢を見ていた
なのにレンは あたしを置き去りにした
あたしは心のどこかで
それを許せていなかったのかもしれない
母を許せなかったのと同じ様に」
「あのさ ハチ
あんたの全てを受け止めるには
あたしの器は小さくて 安物のガラスみたいだった
だけど全てを失う寂しさに比べたら
ひび割れて行く痛みの方がマシだったんだ
あたしが脆かっただけ
あんたのせいじゃないよ」
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第35話 「レイラの孤独」 (2006年12月13日放送)
(-原作- コミック第9巻[第30話])
「いちごのグラスは 100円ショップに まだ普通に売られていた
なのにスペアを買い足さずに 大切にしていたハチの気持ちを思うと
覚えのない左頬の傷が 酷く痛んだ」
「あのさ ハチ
あたしがトラネスに 敵対心を持っていたのは
女としてよりボーカリストとして
レンの心を奪うレイラが うらやましかったからで
レンを見返したかっただけで
別に敵に回したかったわけじゃない
だけど あんたを 奪われたあの日から
打ち負かさずには いられなくなったんだ
どうしても 奪い返したかった」
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第36話 「ブラスト新曲!!」 (2006年12月20日放送)
(-原作- コミック第9巻[第31話])
「携帯電話なんて持つんじゃなかった
勝手に無断外泊を続けてるのは こっちなのに
メール一本くれないハチが ますます勝手な女に思えてイラ立った
ただの通信手段の機械に
人の絆の強さを試されたくなんかないのに」
「あのさ ハチ
あの頃 恋に溺れてばかりいた あんたも
もしかしたら あたしと同じ
満ち足りない想いに もがいていたのかな
それなら理解不能だった あんたの気持ちも少しは分かる
あんたが守り抜いた新しい生命は
今も あんたを満たしてる?」
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「淳子の部屋 (3)」 (2007年1月10日放送)
第22話〜第36話までの総集編
(出演:淳子ママ/京助/章司/ナオキ)
「ねえ 小松奈々
あれだけ一緒にいたのに 少しもあんたの事 分かってなんかいなかった
いや、その、あんたの事分かるのって普通は無理だから
もういい加減 勘弁して」
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第37話 「ハチ、シロガネーゼ」 (2007年1月17日放送)
(-原作- コミック第9巻[第32話])
「その空っぽの部屋を見た時
この世に自分しかいない独りぽっちの世界に
迷い込んでしまった気がした」
「ねえ ハチ
人はどんなに くり返し傷つけ合っても
誰かを愛する想いは無駄じゃないよね
あの時 あんたがくれたラブレターは
今も大切に持ってるよ」
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第38話 「運命の引き金」 (2007年1月24日放送)
(-原作- コミック第10巻[第33話])
「ケンカするほど仲がいいなんてよく言うけど
ケンカなんて結局エゴのぶつけ合いだし
本音をさらけ出したところで 人は分かり合えるものでもない
傷つかずに生きて行く事は たぶん不可能だけど
周りを傷つけずに生きて行く努力はしなければと思った
なんだか無性にそう思った」
「ぶ厚い雲が去って
突然スポットライトを浴びた あの日から
あたし達が立っていたのは ステージじゃなくリングの上だった
歓声と罵声が 今も耳に残って うるさいよ」
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第39話 「ハチ公、見てろよ!」 (2007年1月31日放送)
(-原作- コミック第10巻[第34話])
「当時 あたしの部屋には テレビも電話もなかった
おかげで一人 祭りに乗り遅れた
不愉快 極まりない」
「あのさ ハチ
あの日から あたしが 何度 打ちのめされても立ち上がれたのは
あんたがいつも見ていてくれたから」
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第40話 「ブラスト、デビュー!」 (2007年2月7日放送)
(-原作- コミック第10巻[第35話])
「べつに眉をしかめられる程の
厳粛な状況でも 深刻なニュースでもない
平和な朝に殴り込みのライブ映像と
やたら化粧の濃いボーカリストの醜聞
インパクトは充分
勝算はあると思った」
「あのさ ハチ
あたしは もう あんたの物語のヒーローにはなれないけど
今もあたしの物語のヒロインの名前は奈々
とびきり かわいい あんただよ」
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